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【博多川12橋物語】第2回:清流橋(せいりゅうばし)

― 潮の香りが運ぶ再会。都市と海が交差する「風の道」 ―
華やかな夢回廊橋を通り抜け、視界がパッと開けた先に現れるのが、第2の橋、**『清流橋』**です。
ここは、博多川が母なる川「那珂川」と再び巡り合う、合流地点のすぐそば。
45分コースを楽しむ方にとっては、旅の折り返し地点となる、非常にドラマチックな場所です。
■ 五感で知る「境界線」
清流橋に近づくと、空気の質が変わることに気づくはずです。
鼻先をくすぐるのは、これまでの運河にはなかった、かすかな潮の香り。
玄界灘から那珂川を伝い、ここまで海の息吹が届いているのです。
橋の下をくぐり抜ける瞬間、それまでビルに遮られていた空がいっぺんに広がり、
川の上を渡る風が頬をなでます。
ここは、都会の密やかな静寂と、広い海へと続く自由な流れが交差する場所。
深呼吸をすれば、博多の街が海と共に生きていることを、身体全体で実感できるはずです。
■ 水位が語る「生きた川」の表情
この清流橋付近は、潮の満ち引きの影響を最も強く受けるエリアです。
満潮時には橋がすぐそこまで迫り、手を伸ばせば届きそうなほどのスリルを。
干潮時には、力強く水を支える橋脚の全貌が姿を現します。
水面と橋の距離が刻一刻と変わるその様子は、
博多川がただの「水路」ではなく、今も脈打つ**「生き物」**であることの証。
船頭さんの巧みな竿さばきで、那珂川の大きな流れを遠くに眺めながらゆっくりと船が旋回する時、
この旅が特別なものであることを再認識させてくれます。
■ 船頭の視点から
「45分コースでこの橋まで来ると、お客様の顔つきがガラッと変わるんです。
潮風に当たって、みんな目がパッと冴えるというか。
ここで大きく船を回して、いよいよ博多川の深部へと戻っていく。
そこからが、本当の『歴史巡り』の始まりですよ」
海の気配に見送られ、船は再び街の懐へと進路を戻します。
次回は、不夜城・中洲の賑わいを静かに見守る――『南新橋』へ。


